研究インタビューやフィールドワークの音声を文字起こししたいけれど、「何から始めればいいのかわからない」「セキュリティは大丈夫?」「科研費で依頼できる?」と不安を感じていませんか?
本記事では、初めて文字起こしを依頼する研究者のために、準備から納品までの具体的な流れをステップ形式で解説します。
大学・看護系研究者の実務を想定し、倫理審査や個人情報保護にも配慮した内容でまとめています。
目次
【1】 文字起こし依頼前に準備すること
まずは発注前の準備です。ここが整理できていると、見積もりや納期がスムーズに決まります。
① 音声データの確認
- 録音時間(例:60分×5本)
- ファイル形式(mp3 / wav / m4a など)
- 音質(雑音・重なりの有無)
- 話者人数
② 起こし方の指定
研究用途では、目的に応じて形式が変わります。
| 種類 | 特徴 | 研究用途例 |
|---|---|---|
| 逐語 (素起こし) | 口語をそのまま記載 | 会話分析 |
| ケバ取り | 「えー」「あのー」削除 | 質的研究 |
| 整文 | 読みやすく整える | 報告書・資料 |
③ 個人情報の取り扱い確認
- 実名を仮名にするか
- 施設名を伏せるか
- 研究ID管理の有無
倫理審査(IRB)や学内規定に沿った対応が必要な場合は、事前に整理しておきましょう。
【2】 見積もり依頼の流れ
一般的な流れは以下です。
- 音声時間を伝える
- 起こし方(逐語・ケバ取り等)を指定
- 納期希望を提示
- セキュリティ要件(NDAなど)を確認
研究用途では、
- 秘密保持契約(NDA)
- データ保存期間
なども確認すると安心です。
【3】 発注〜作業開始
見積もり内容に問題がなければ正式発注となります。
発注時に確認すべきポイント
- 納期の確定日
- 修正対応の範囲
- 支払い方法(科研費対応可否)
- データ送付方法
研究費を利用する場合は、見積書・請求書の形式も確認しておきましょう。
【4】 作業中のポイント
通常、研究用文字起こしでは以下が重視されます。
- 話者ラベルの明確化(A・B・看護師・患者など)
- タイムスタンプ挿入の有無
- 専門用語の正確性
医療・看護分野では専門用語の誤記が研究の信頼性に影響するため、実績のある業者を選ぶことが重要です。
【5】 納品後のチェック方法
納品されたら、次の点を確認します。
- 誤字脱字
- 話者区分の正確さ
- 指定形式との一致
- 個人情報の処理状況
修正依頼の期限がある場合が多いため、早めの確認が推奨されます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 初めてでもどのくらいで依頼できますか?
音声時間と形式が決まっていれば、通常は即日か翌営業日には見積もり可能です。
Q2. 科研費で文字起こしは依頼できますか?
可能な業者が多いです。見積書・請求書形式の指定があるため事前確認をおすすめします。
Q3. IRB提出用にセキュリティ説明はもらえますか?
業者によりますが、データ管理体制の説明資料を用意しているところもあります。
Q4. 修正はどの程度対応してもらえますか?
誤記修正は無償対応が一般的ですが、大幅な仕様変更は追加費用となることがあります。
まとめ
研究用途の文字起こし依頼は、次の5ステップで進みます。
- 音声データの整理
録音時間・形式・話者数・音質を確認する。 - 起こし形式の決定
逐語(素起こし)/ケバ取り/整文を研究目的に応じて選ぶ。 - セキュリティ条件の確認
個人情報の匿名化、NDA、データ保存期間を明確にする。 - 見積もり依頼・正式発注
納期・料金・修正範囲・支払い方法(科研費対応)を確定する。 - 納品物の確認・修正依頼
誤記、話者区分、匿名化処理をチェックする。
という流れを押さえれば、スムーズに進められます。
研究の質を支える基礎作業だからこそ、信頼できる体制で依頼することが重要です。
◎研究用文字起こしを安心して依頼しませんか?
- 看護・医療研究に対応
- 秘密保持誓約書の作成可
- 科研費支払い対応
- 見積もり無料
初めての方でも安心できるよう、事前相談から丁寧にサポートいたします。
Before / Afterで見る:初めて文字起こしを依頼した研究者の変化
ケース1:修士論文提出前の大学院生(看護系・質的研究)
Before:自分で文字起こしをしていたとき
- 患者インタビュー60分×6名分(計360分)
- 自分で起こしてみると、1時間の音声の文字起こしに約5~6時間かかる
- まとまった作業時間が夜間しか取れないため睡眠不足に
- なかなか分析に入れず焦りが募る
- 高齢者のインタビュイーの話が思った以上に聞き取りづらい
「節約のために自分でやるべき」と考えていましたが、
実際には分析時間を圧迫し、研究の質に影響する状態になっていました。
After:外部の専門業者に依頼した後
- 音声送付(依頼は4名分)から1週間ほどで納品完了
- 分析フレーム作成に集中できた
- インタビュー全体を俯瞰できる時間が確保できた
- 指導教員との議論が深まった
研究者が文字起こしの作業に時間を費やすのは、本当にもったいないことだと実感。早めに外注して正解でした。
