学内規定や倫理審査(IRB)に対応できる文字起こしとは、秘密保持契約(NDA)、個人情報保護体制、匿名化処理、データ管理方法が明確に整備されているサービスを指します。
本記事では、研究倫理を守りながら安全に外注するための判断基準など、研究者が確認すべきポイントをわかりやすく解説します。
目次
学内規定・倫理審査に対応できる文字起こしとは?
大学・医療機関で実施される研究では、以下への適合が求められます。
- 学内セキュリティポリシー
- 倫理審査委員会(IRB)の承認条件
- 個人情報保護関連法令
- 研究データ管理方針
単に「文字を起こす」だけでなく、
研究データとして扱える水準の安全性が必要です。
なぜ通常の文字起こしでは不十分なのか?
一般的なクラウド型AI文字起こしサービスでは、
- データ保存場所が不明確
- 学術研究向け契約書がない
- 再委託の管理が曖昧
- 匿名化処理が利用者任せ
といったケースもあります。
特に看護・医療・心理・教育分野では、
機微情報(健康情報・生活歴・家族構成など)が含まれるため、慎重な対応が必要です。
研究者が確認すべき5つのポイント
① 秘密保持契約(NDA)への対応
- 個別NDA締結が可能か
- 大学指定様式に対応できるか
研究費使用時は特に重要です。
② 個人情報保護体制の明示
確認すべき項目:
- プライバシーポリシーの明記
- 情報管理責任者の設置
- アクセス制限管理
- ログ管理
③ 匿名化(マスキング)対応
倫理審査で求められるのは、
- 氏名削除
- 地名・施設名の加工
- 固有名詞の置換
- ID番号化
研究目的に応じた加工ができるかが重要です。
④ データ保管・削除ポリシー
確認事項:
- サーバー所在地
- 保管期間
- 削除証明の有無
- 納品後の自動削除対応
⑤ 研究用途の理解があるか
研究インタビュー特有の課題:
- 重複発話
- 沈黙(間)
- 感情表現
- 非言語情報の扱い
質的研究の場合、逐語性の理解が不可欠です。
倫理審査(IRB)に記載できる説明例
申請書に記載する場合の例文:
文字起こしは秘密保持契約を締結した専門業者へ委託する。
個人情報を含む音声データは暗号化して送付し、納品後は一定期間経過後に削除される。
文字起こしデータは匿名化処理を施した上で研究に使用する。
よくある質問(FAQ)
Q1. IRB承認前に文字起こしを依頼してもよいですか?
原則として、承認後に依頼するのが安全です。
事前相談は可能ですが、正式発注は承認後が望ましいです。
Q2. 匿名化は業者に任せられますか?
可能ですが、研究目的に応じた加工ルールを事前に明示する必要があります。
Q3. AI文字起こしは倫理的に問題がありますか?
AI利用自体が問題ではありませんが、
データ保存・再利用・第三者提供の有無を必ず確認しましょう。
Q4. 看護研究でも外注できますか?
可能です。
ただし患者情報・家族情報を含む場合は特に慎重な業者選定が必要です。
まとめ
学内規定・倫理審査に対応できる文字起こしとは、
✔ NDA締結可能
✔ 個人情報保護体制が明確
✔ 匿名化対応可能
✔ データ削除ポリシー明示
✔ 研究用途の理解がある
これらを満たすサービスです。
研究の信頼性を守るためにも、
価格だけで選ばないことが重要です。
